インフラ部とインフラ外部とは
都市モノレールの建設では、「インフラ部」と「インフラ外部」という言葉が使われます。これは、モノレールを構成する施設を役割と整備主体によって分ける考え方です。
多摩都市モノレールにおけるインフラ部は、支柱の基礎、支柱、軌道桁、駅舎の骨格など、モノレール施設の土台となる構造部分です。道路と一体的に整備される公共性の高い施設であり、東京都が整備します。
インフラ外部は、車両、電車線、変電所、信号・通信設備、運転保安設備、券売機、駅の内装など、列車を運行し、旅客輸送事業を経営するために必要な部分です。多摩都市モノレール株式会社が整備を担当します。
「外部」という言葉から、モノレールとは別の施設のように思われるかもしれませんが、実際にはどちらも運行に欠かせません。インフラ部だけが完成しても車両を走らせることはできず、インフラ外部だけを整備しても軌道や駅の骨格がなければ路線は成立しません。
この分担は、公共側が道路と一体となる基盤を整備し、交通事業者が運行・経営に必要な設備を整える仕組みです。事業費や資金負担を考える際にも、どの費用がインフラ部に当たり、どの費用がインフラ外部に当たるのかを区別する必要があります。
箱根ケ崎方面延伸では、東京都が施行するインフラ部の事業費が約904億円、インフラ外部を含む総事業費が約1,290億円と公表されています。車両や電気設備などのインフラ外部は、多摩都市モノレール株式会社が施行します。
なお、インフラ部とインフラ外部の具体的な区分や費用負担は、すべての鉄道やモノレールで全く同じではありません。事業制度、施設構造、補助制度、関係者間の協議によって異なる場合があります。
インフラ部は「モノレールを支える骨格」、インフラ外部は「列車を動かして事業を運営するための設備」です。

