8.第三セクターとは

第三セクターとは

多摩都市モノレール株式会社は「第三セクター」の会社です。第三セクターとは、国や地方公共団体などの公的部門と、民間企業などが共同で出資して設立する法人を指す一般的な呼称です。

国や地方公共団体を第一セクター、民間企業を第二セクターと捉え、その双方が関わる事業体を第三セクターと呼びます。会社法上に「第三セクター株式会社」という特別な会社形態があるわけではなく、株式会社などの法人を官民が共同で設立・出資しているものです。

内閣府は第三セクター方式について、公共性の確保を目的とする国・地方公共団体と、民間のノウハウを持つ企業が同一法人内で意思決定を行う仕組みと説明しています。公共目的と民間的な経営手法を組み合わせられる一方、責任分担や経営の透明性を明確にする必要があります。

多摩都市モノレール株式会社は、東京都、沿線自治体、鉄道事業者、金融機関、電力会社などの出資によって設立されています。2026年時点では東京都が79.9%を出資する筆頭株主で、西武鉄道、京王電鉄、小田急電鉄、金融機関、八王子市、立川市、日野市、東大和市、多摩市なども出資しています。

第三セクターだからといって、運行による赤字を行政が無条件で補填するわけではありません。株式会社として運賃収入や事業収入を得ながら、経営の健全性、安全性、利用者サービスを確保する必要があります。

一方、都市モノレールは、道路上の公共空間を使用し、多額の建設費を必要とする公共交通です。行政が基盤となる施設を整備し、運行会社が車両や電気設備を整えて運営するなど、公共と民間の役割分担が重要になります。

NPO法人多摩モノレールとまちづくりは、第三セクターではありません。特定非営利活動法人として情報発信や機運醸成を行う団体であり、モノレールを建設・運行する事業者とは役割が異なります。

第三セクターは、公共性と民間の経営能力を組み合わせて、地域に必要な事業を担う官民共同の仕組みです。